押田竜太 / RyuWorks

毎日くり返している手作業を やらなくていい形にします。

宮崎県で畜産の現場に18年、今も現場にいます。 そのうえで、LINE・Slack・Googleと業務をつなぐ仕組みを自分で作ります。

18

畜産の現場で

5

実際に動いている仕組み

2

県内の畜産農家に導入

繁殖牛管理アプリの一覧画面
県内の畜産農家で使われている繁殖管理アプリの実際の画面

できること

当てはまりそうなものを押すと、実際に作ったものへ進めます。

自分で作って、
実際に使われているもの

自分や身近な現場のために作り、いまも動いているものです。

県内の畜産農家で稼働中

繁殖牛管理アプリ(スマホ)

これまで

事務所に戻ってから確認

いま

牛舎でその場で確認・記録

開いた瞬間に「今日どれを見るか」が決まる、牛舎のスマホで使う繁殖管理アプリです。

繁殖牛管理アプリの一覧画面。サイクル順に並び、対応が遅れている牛に警告が出ている
サイクル順に自動で並ぶ。遅れは赤で警告
繁殖牛管理アプリの詳細画面。発情確認・種付け・妊娠鑑定・分娩の進み具合が図で出ている
今どの段階かが一目で分かる

困っていたこと

牛の繁殖管理は、種付け日から逆算して発情と分娩の予定を追い続ける仕事です。これをパソコンや紙の台帳でやると、牛舎にいる間は確認できません。手が空いてから事務所で確認することになり、発情の見逃しや分娩事故につながります。牛の発情周期は約21日。一度見逃せば、次の機会は3週間後です。

作ったもの

牛舎で、スマホを開いたその場で確認・記録できる繁殖管理アプリです。記録を入れると、次に手を打つべき牛の順に自動で並び替わり、待機中の牛が先頭に来ます。開いた瞬間に「今日どれを見るか」が決まります。過去の記録も後から修正できます。アプリのインストールは不要です。

結果

宮崎県内の繁殖農家2戸に導入しました。発情の見逃しと分娩事故を減らすことが目的で、パソコン管理からの時間短縮も伴いますが、本当の効果は経営面にあります。発情を1回見逃せば分娩は3週間遅れ、それがそのまま1頭あたりの年間収益に響くためです。

使った技術:Next.js / TypeScript / Supabase / Vercel(PWA)

LINEで送るだけの予定登録

これまで

1件 5分

いま

10〜20秒

LINEに文章やスクリーンショットを送るだけで、Googleカレンダーに予定が入ります。

LINEに毎朝7時、その日と今週の予定が自動で届いている画面
毎朝7時に自動で届く(予定名はぼかしています)
案内のチラシ画像をLINEに送ると、3件の予定が日時・場所・分類つきで登録された画面
チラシ画像を1枚送ると、3件の予定に分けて登録される(動作確認用に作成したサンプルのチラシです)

困っていたこと

予定をカレンダーに入れるのに、アプリを開いて日時・場所・分類を打ち込む必要がありました。イベントの案内画面から入れるときも、日時と場所を見ながら打ち直していました。1件あたり5分。移動中や作業中は後回しになり、そのまま忘れます。入れ忘れた予定は当日まで気づきません。

作ったもの

LINEに文章を1行送るだけで、AIが日時・場所・内容を読み取り、Googleカレンダーに登録する仕組みです。予定の種類ごとに色分けまで自動でつきます。文章の代わりに、案内やイベント画面のスクリーンショットを送るだけでも登録できます。1枚に複数の予定が写っていれば、まとめて登録します。さらに毎朝、その日の予定と今週の予定がLINEに自動で届きます。新しいアプリを覚える必要がなく、普段使っているLINEの中で完結します。

結果

1件5分かかっていた入力が、LINEを1行送る10〜20秒になりました。イベント案内のスクリーンショットであれば、送るだけで日時・場所・分類まで入った予定になります。毎朝の自動通知によって、予定の見落としがなくなりました。

使った技術:LINE Messaging API / Python / Claude API(画像読み取り) / Google Calendar API / Render / cron-job.org

家計簿データの転記を自動化

これまで

毎月 30分

いま

1〜2分

前月分のCSVを渡すと、集計と検算をしてスプレッドシートに書き込みます。

困っていたこと

家計簿アプリ(マネーフォワード ME)から落としたCSVを、毎月スプレッドシートに手で貼り直して整形していました。1回30分。月に1度きりの作業ですが、毎回同じ手順で、毎回同じだけ時間がかかります。年間では6時間です。

作ったもの

前月分のCSVを渡すと、暦月で集計し、分類ルールから外れた明細を先に洗い出し、合計値を検算したうえで、スプレッドシートの所定の位置まで自動で書き込む仕組みです。CSVの原本も自動で保管します。

結果

月30分の転記作業が、実行して待つだけの1〜2分に。2026年1月分から毎月稼働し、全月とも検算が一致しています。

使った技術:Python / Google Sheets API / マネーフォワード ME

領収書から仕訳データを自動作成

これまで

1枚ずつ手で入力

いま

実行して、目で確認するだけ

領収書の画像を読み取り、会計ソフトにそのまま取り込める形まで仕上げます。

困っていたこと

確定申告のたびに、領収書を1枚ずつ開いて日付と店名と金額を確認し、ファイル名を付け直し、勘定科目を判断して会計ソフトに入力していました。枚数が増えるほど時間がかかり、取り違えも起きます。

作ったもの

領収書や請求書の画像・PDFをフォルダにまとめて入れて実行するだけです。1枚ずつ読み取って日付・店舗名・金額を取り出し、決めておいたルールで勘定科目まで振り分け、ファイル名も「日付_店舗名_内容_金額」に統一します。会計ソフト(マネーフォワード クラウド)にそのまま取り込める状態まで仕上がるので、1枚ずつ手で打ち込む作業がなくなります。確認用の一覧表も同時に作ります。

結果

ファイル名付け・勘定科目の振り分け・CSV作成を自動化しました。読み取った内容を目で確認する工程は、精度を担保するためにあえて残しています。次の確定申告から本格的に使います。

使った技術:Claude / CSV(Shift-JIS)/ マネーフォワード クラウド

副業時間トラッカー

これまで

使った時間が分からない

いま

月ごとの実績が数字で残る

開始と終了を押すだけ。インストールもログインも不要の記録画面です。

困っていたこと

副業に使った時間を記録しておらず、月にどれだけ使ったか把握できていませんでした。市販のツールは項目が多くて続きません。

作ったもの

ブラウザで開くだけの記録画面です。開始と終了を押すだけで、暦月区切りの累計が出ます。インストールもログインも不要です。

結果

記録が続くようになり、月ごとの実績が数字で残るようになりました。

使った技術:HTML / JavaScript

業種別のモデルケース

実際のご依頼ではなく、よくある困りごとを想定して一から作り、動かして確かめたものです。

社内資料の検索AI

想定:これまで

資料探し 10〜15分

導入後

30秒

手持ちの資料を読み込ませ、質問すると「どの資料の何ページか」つきで答えが返ります。

想定した困りごと

農業法人・組合の事務所で、飼養管理マニュアル、防疫の通知文、過去の指導記録が紙とPDFに散らばっている。「あの通知どこだっけ」を探すのに毎回10〜15分。分からなければ詳しい人に聞きに行くので、聞かれた側の手も止まる。

作ったもの

手持ちの資料をAIに読み込ませ、日本語で質問すると答えが返る検索の仕組みです。回答には「どの資料の何ページか」が併記されるので、原本の確認まで一直線です。

結果

資料探しが10〜15分から30秒に。ベテランへの「これ何だっけ」という質問も減ります。(1日3回 × 12分 = 約36分/日)

使った技術:Python / ベクトル検索 / Claude API

Slackの中で答える社内AI

想定:これまで

総務に都度聞きに行く

導入後

Slackでその場で回答

いつものSlackで質問すると、社内規程を読んだAIが答えます。

想定した困りごと

従業員30名ほどの会社で、経費精算のやり方、有給の申請手順、就業規則の細かい規定を、社員が総務に都度聞きに来る。総務側は1日に何度も同じ説明をしている。

作ったもの

普段使っているSlackで質問すると、社内規程を読んだAIがその場で答えます。検索専用の画面を開くのではなく、いつものSlackの中で完結するので、新しいツールを覚える必要がありません。部署ごとに見せる資料を分けることもできます。

結果

総務への定型質問が大幅に減ります。社員側も、聞きに行く手間と気まずさがなくなります。(1日5件 × 5分 = 約25分/日。聞きに行く側の移動時間は別)

検証結果を見る(精度の実測値つき)

使った技術:Python / Slack API / ベクトル検索 / Claude API

Webサイトの問い合わせ自動対応

想定:これまで

返信は翌営業日

導入後

夜間も待ち時間ゼロ

施設のFAQを読んだAIが24時間即答。判断が要るものだけ担当者へ回します。

想定した困りごと

小規模な宿泊施設・体験施設に、Webサイトから同じ質問が届く。チェックイン時間、駐車場、アレルギー対応、雨天時の扱い。夜間や早朝にも来るが、返信できるのは翌営業日。その間に他をあたられる。

作ったもの

Webサイトに設置する問い合わせAIです。施設のFAQを読み込ませ、24時間即答します。予約変更など判断が要るものは、内容を要約して担当者にメールで転送します。

結果

夜間・休業日の問い合わせに、待ち時間ゼロで返せます。担当者に回るのは全体の2〜3割だけになります。(問い合わせの7〜8割が定型質問という前提)

使った技術:Next.js / Claude API / Vercel

売上の見える化ダッシュボード

想定:これまで

月末の集計 2〜3時間

導入後

ゼロ

販路ごとのデータを1画面にまとめ、いつ見ても最新の数字が出ます。

想定した困りごと

複数の販路(フリマアプリ・自社EC・イベント出店)で売っている個人事業主が、月末に各サイトからCSVを落として手作業で集計している。毎月2〜3時間。しかも集計が終わるのは月が変わってから。動きが遅れる。

作ったもの

各販路のデータを取り込み、売上・売れ筋・在庫回転を1画面にまとめます。月末を待たずに、いつ見ても最新の数字が出ています。

結果

月2〜3時間の集計作業がゼロに。判断が「翌月」から「その日」に早まります。(月3販路 × 各50分 = 約2.5時間/月)

使った技術:Next.js / TypeScript / Supabase / Vercel

商品説明文とブログ記事の自動生成

想定:これまで

1商品 30分

導入後

確認と手直しの5分

商品名と特徴を入れると、説明文と記事の下書きができあがります。

想定した困りごと

ネットショップの運営者が、商品を出すたびに説明文と紹介記事を手書きしている。1商品あたり20〜30分。週に10点出すと、それだけで4〜5時間が消える。

作ったもの

スプレッドシートに商品名と特徴を入力すると、AIが商品説明文とブログ記事を自動で生成し、下書きとして保存します。人は確認して直すだけです。

結果

1商品30分の執筆が、確認と手直しの5分に。週10点で4時間以上が空きます。(10点 × 25分短縮 = 約4時間/週)

使った技術:Google Apps Script / Claude API / Googleスプレッドシート

なぜ、畜産の現場から
仕組みを作るのか

「業務を知らない開発者」でも 「作れないコンサル」でもありません。

現場の仕事は、パソコンの前に座ってするものではありません。牛舎で手を動かしている間は、事務所のパソコンは遠い。だから記録は後回しになり、後回しになったものが見落としや事故につながる。どこで手が止まるのか、何が続かないのかを、やってきた側として知っています。

その延長で作ったのが繁殖管理アプリです。県内の畜産農家2戸に導入していただき、使っている方から「ここが使いにくい」と言われては直す、をくり返しています。自分が現場で困ったことと、その方が困っていることは、だいたい同じでした。

作る時間は、本業の前の早朝と、あとの夜、それに土日です。時間が限られているぶん、使われないものを作っている余裕がありません。だから、作る前に必ず現場の話を聞きます。

  • 使う人が迷わない

    説明書を読まないと使えないものは、現場では使われません。

  • 小さく作って、現場で試す

    全部そろえてから出すより、動くものを早く現場に置いて直します。

  • 続けられることを優先

    機能を増やすより、毎日の手順に収まることを先に考えます。

山あいの道の脇に、ダンベルとリュックが置いてある絵

好きなこと

筋トレ
週に数回、ダンベルと懸垂、エアロバイクを続けています。気合いより、続けやすい形を先に作るようにしています。
いろいろな地域を訪ねること
仕事をしながら、国内のいろいろな地域に行ってみたいと思っています。
牛舎から伸びる道が、育っていく芽の間を通って町のお店や会社につながっている絵

これからやっていきたいこと

畜産の現場で役立つ仕組みを、もっと多くの農家さんに届けたいと考えています。

あわせて、宮崎のお店や会社で毎日くり返されている作業を減らしていきたいです。

作って終わりにせず、使いながら直し続ける関係を長く続けていくことが目標です。

押田竜太の似顔絵。つば広の帽子をかぶって笑っている

押田 竜太おしだ りゅうた

RyuWorks宮崎県

平日の早朝と夜、土日を中心に対応しています。

ご相談から使い始めるまで

作って終わりにせず、使い続けられるところまで一緒に進めます。

  1. 01

    話を聞く

    まだ形になっていない段階で構いません。「これは自動化できるのか」を聞くだけでも大丈夫です。

  2. 02

    小さく作って試す

    いきなり全部を作らず、いちばん手間のかかっている作業から形にします。

  3. 03

    使い始めに付き添う

    最初の入力や設定を、一緒に行います。宮崎県内なら伺って隣で、県外ならオンラインで画面を見ながら進めます。

  4. 04

    使いながら直す

    使っている方から要望をもらい、直しながら続けます。

相談する

まだ形になっていない段階のご相談で構いません。「これは自動化できるのか」を聞くだけでも大丈夫です。

フォームから送る

平日の早朝と夜、土日を中心に対応しています。お返事までお時間をいただくことがあります。